栄光の架け橋〜大きい橋まで架かることになるなんて夢みたい!|0747
私の故郷、とくに実家がある場所は、とてつもなく田舎です。
その田園風景は季節ごとに姿を変え、とても美しく、ここに住んでよかった、としみじみ思う一方、不便さを感じることもしばしば。
なんせ、都会とは違う店の少なさに、もうちょっとだけ、便利にならないかな、と思っていました。
しかし、reicoさんのblogを拝読し、まずは今ある現実、環境の豊かさに目を向けるように。
・まず近所には店員さんが親切なコンビニ(郵便ポストとゆうぱっく有)、おしゃれで美味しいカフェ併設の花屋さん、小さい電気屋さん、バス停もゴミ捨て場も歩いてすぐ(重要)。
・もう少し行くとお庭が美しく素敵なギャラリーカフェやファミレス、モ○バーガーもあり、さらに24時間営業のスーパー&メガ薬局+100均、コインランドリー、古紙リサイクルの広場まで(ポイントがたまるとクオカードが貰える)。
・もっと行くと、ラーメン屋さん、タイプの違うカレー屋さん2軒(いずれもおいしい)、総合病院もエリア内に2つ。
なんといっても自転車で通える、ダンスを習っている大きな公共施設は沢山の講座受講と役所の各種手続きができ、喫茶室とお風呂(サウナ付)まであり、春は桜の名所という盛り沢山スポットなのです。
そこから南下すると、内海と港もあり、ちょっとした船旅もできます。
田舎なのに、必要なもの、素敵な環境がこんなに近くにある。
なんだ、私って滅茶苦茶恵まれてるじゃん!
ご近所の皆様のたぐいまれないお優しさもあって、この場所が大好きになり自然と感謝の気持ちで生活するように。
すると、ほどなくして、引き寄せ現象が始まったのです。
美味しいパン屋さん、ないかなあ。。
無類のパン好きだった父の仏前に、お気に入りだったお店のものをお供えしていましたが、そちらが閉業してしまったのです。
他にある贔屓のお店は、市街地まで行かねばなりません。
この辺に、一軒くらいあるといいよね。
天然酵母の、とかさ。いいよねー。
ふと願って、ケロリと忘れていた、一カ月後のある日。
突如、できたのです。
自転車で5分くらいの場所に、天然酵母のパン屋さんが。
店主さんがお一人で材料にこだわり作ってらして、週二回のみオープンですが、スタンダードなものから他所にはないオリジナリティ溢れるものまで、いつも宝石のように美しいパンが並びます(もちろん、凄く美味しい!)。
パンだけでなくヴィーガンバターやスイーツ、季節のジャム、オリジナルのグッズまで!
情報通の人に聞くと、もともと市内で大人気のお店で、なぜこんな僻地に移転されたのか、本当に謎だそうです
(今度聞いてみよう。。)
そしてコロナ禍となり、お世話になった方の原稿のお手伝いという、大きな仕事を幾つか引き受けたものの、仕事場所に苦慮していました。
家で仕事をすると、トド(弟)がもれなく邪魔しに来ます。
この頃よく利用していたスーパーのイートインコーナーは、全て閉鎖。
ダンスを習っている大好きな施設はリラックスの場のため、できれば仕事に使いたくない。
モ○バーガーやロ○テリアやファミレスは、いつのまにか食べる方に専念してしまう(経験談)、、
長居できて、落ち着いて原稿を読めて、珈琲も飲めて、仕事の後ちょっとリラックスできる場所がないかなあ。
ド○ールとか、あればいいのにな。
この辺りでは勿論そんな場所はなく、いつも出力する市街地のネットカフェに通い(魔窟のように暗いけど、仕事ははかどる)、ま、いいか!と、やはりケロリと忘れていた半年後。
自転車で少し走った先の会社が解体工事され、新しい建物が造られていました。
ここ何かできるのかな?
もしかして、ド○ール?!
うきうきわくわくと見守っていましたが、やがて、そこには、ド○ールではなく、あの、緑の人魚のマークの看板が!
ええー、、、(゜ロ゜)
嘘でしょ?!
あり得ないのです、こんな僻地にスタバがいきなりできるなんて!
なぜこんな田舎にスタバが?!とこのエリア一帯でも、大きな話題となったくらい、あり得ない奇跡が起こったのです。
おまけにここは、市街地にある店舗と違って広い駐輪スペースを設けてくれている、大変親切なスタバでした。
いそいそと自転車で乗り付け、デッキチェアみたいな一人がけ寛ぎ椅子がいくつもあるのを見つけた時の、喜び!
田舎だから、おしゃれなスタバは流行らないかも、という皆の予想を大きく覆し、地域の人がチャリで乗り付ける新しい憩いの場となりました。
また、そこつ者ゆえ怪我が多く、この頃の私はトドからの圧で首と頭の酷い痛みに悩まされていました。
この辺りは治療院の類いも、とても少なく、看板だけで休業中ということもしばしば。
この辺に、整体のお店とか、あればいいのにな。
近くだと通いやすいし。
市街地には沢山あるけど、こういう僻地にこそ、欲しいんだよね。
保険がきけば、なおヨシ。
ふと、そう思ってまた忘れていた3カ月後。
リサイクル広場に古新聞を捨てに行くと、通りの向こうに大きな看板が建っているのを発見しました。
地域の皆様に寄り添います。○○整骨院(保険適用)。
ええー(゜ロ゜;ノ)ノ
本当にできちゃったよ!!
我が家からは自転車で2分。
早速、予約をし診ていただいたところ、技術も高くお人柄も信頼できる先生ばかりで、通うことに決めました。
この整骨院は別の町に本院があり、この分院を任された院長先生に、なんでこんな田舎に?と聞いたところ、
自分が開院するなら、僻地みたいなところに、ってずっと思ってたんですよ。
体の不調は誰にでも起こるけど、街の中心にあると、遠くの方は通うのが億劫になって悪化しちゃうこともあるから。
驚くことに、先生はこの辺を車で通っていた時、直感的にここだ!と思ったそうです。
丁度3か月前、くらいだったそう。
私のオーダーが、宇宙を通じて先生に伝わりご希望と合致したの?と思ってしまった出来事でした。
こんなに便利になり、本当に感謝しかないのですが、まだ一つ、問題がありました。
我が町には川、とにかく大きいものから小さい用水路まで、本当に川が多いのです。
20年前、生まれた土地から引っ越したてここに来た時、網の目のごとく張り巡らされた用水路にはびっくり。
そしてその川掃除を、自治体ではなく私たち近隣住民が毎年担うと知った時はのけぞりましたが、普段お会いできないご近所の方とのコミュニケーションの場になると知り、毎年参加するように。
自転車で川の流れを追いながら走るのは、癒される至福の時間です。
しかし、、橋が圧倒的に少ない。
目指す場所に行くためには、そのうんと先まで行って橋を渡り戻るか、かなり手前で渡ってあっち側に行っておく、ということを覚えておかねばなりません。
東京の暗渠に慣れてしまい、すぐ忘れる私には、至難の技。
もっと、橋を架けてくれ!!
また、街の中心地に出るには、どでかい河を一つ越えなければなりません。
しかし、一番近い橋は「自転車&歩行者通行禁止」←なんのための橋(怒)
幸い脚力がつき、今は娯楽を兼ねて、もっと先にあるお気に入りの橋をいくつか見つけて渡ることで苦痛でなくなりましたが、実家に帰った当初は、本当に市政を恨みました。
ところが、先日のこと。
私はアルバイトで毎週、地元新聞の無料紙を自転車で配っています。
担当するのは、住宅が密集&集合住宅が多い都会とは違う、でっかい豪農の方のお家&田畑と用水路に囲まれた広大なエリアです。
当初は例によって例のごとく、行き止まり、袋小路にぶつかり、出られなくなり右往左往するはめに。
ああ、ここに橋が、道があったらいいのになあ、と夢想しながら走っていましたが、いつのまにかそれも忘れて2年。
団地の端のお家の前で、まとわりつかれたおちびちゃんズ(可愛い、、)をママにお返しし、バイバイしながら遠ざかっている時です。
あれ?
なに、この道?
そのお家はでっかい田んぼに面していました。
遥か向こうにはもう一つ、配布対象の住宅街があるのですが、田んぼに阻まれ、大きく迂回せねばならなかったのです。
ここが通れると、格段に効率よくなるのにな。
田んぼの真ん中には細~い農道が通っていますが、自転車で走るのは転落し大惨事となる可能性大で、何より持ち主の方の私道では?と憚られていました。
しかし、今、その道は幅広くなり、おまけにアスファルトで舗装され、きらきらと青く輝いているのです。
マジか、、!
学校帰りのランドセルの子達が、はしゃぎながらその道を渡っていきます。
私もはやる気持ちを抑えつつも、僕の前に道はない、でも、いつのまにか道はあらわれる、と唱えながら渡りました(創作)。
またその直後。
スーパーに行く国道沿いの道は自転車の往来が激しく、おまけにひどい凸凹で、通るたびテンションが下がる悪道です。
その悪路と並行して、素敵な新しい家並みが片側にある、すがすがしい気に満ちた綺麗な道があるのですが、2つの道の間には例のごとく川が流れ、行き来はできませんでした。
ここに橋を架けたら、すごく便利なのにね。
そう思った場所は、もう1つの支流が流れてきて十字に交わった箇所で、その支流の両側は土手ともいえない狭い幅で、コンクリートに囲まれた謎の空間に枯れた植木と雑草がぼうぼうに生えていました。
何に使うんだろう?
もしかして花壇にするつもりだったのかな。
もはや無駄空間にしか見えませんが、この辺りは私道も多いため、自治体ではなく個人の方の持ち物だろうな、、と願っただけでやはり忘却の彼方に。
しかし、ついこの間、ご近所の方が、こんにちわ~♪と、その空間を自転車で突っ切り、こちらにやってくるところに遭遇したのです!
ああっ!
橋になってるっ、いつの間に?!
お聞きしたところ、この謎空間の所有につき、接地する両サイドの地主さんが境界線のことで大変お困りになったとのこと。
話し合いの末、自治体にも入ってもらい、謎空間の片方を2つの道をつなぐ橋にするということに落ち着いたそう(橋は公道として自治体の管理下、、買い取ってもらった模様)。
一番いい形に落ち着いたんだ、よかった!
都合のよいことに、その道の存在は気づかれていないようで殆どすれ違うことはなく、今では私の道であるかのように、爽快な気分で毎日自転車をかっ飛ばしています(すごく便利)。
さらに先日、トドの通院でタクシーに乗り、でっかい河の土手を走っている時です。
お客さん、今度ね、ここに橋が架かるんですよ。
ほら、あそこ、橋桁造ってるでしょ。
、、ほんとだ。
ここに橋ができたら、便利になりますよ。
そこは一番近い、自転車通行禁止の橋と、その次の橋の中間地点にあたります。
運転手さんの話では、数十年も前から計画があり準備を進めていたものの、土地買収が難航し、ようやく動き出したとのこと。
でも、きっと完成まで時間かかりますよね?
いやー、長くてもあと10年、15年のうちにはできるみたいですよ。
そうか、、それなら私はギリ自転車で走れそうだな(多分)。
大きい橋まで架かることになるなんて、栄光の架け橋を自転車で渡るなんて、まったく夢みたいだ!
この一連の引き寄せ現象は、都会の皆様から見たら、ちっぽけなことばかりかもしれません。
しかし、私の生活、ひいては人生を豊かに送るには、大切な事象ばかり。
私の「すぐ忘れる」という弱点も、結果として、reicoさんが仰る極意「望みに執着しすぎない」ことにつながったのかもしれません。
宇宙は願いを叶えてくれる、そう疑いなく信じられた、引き寄せのお話でした。
(そして、続く、、)