助けてほしい局面で恋人に都度逃げられたトラウマ・坂道の女神|0750
私には、都内各所に、住んでもいいと思うくらい大好きな場所がいくつかあります。
中でも某所にある施設は、映画「去年マリエンバートで」のような世界観を彷彿させ、パラレルワールドの住人になれるような、とびきりのお気に入りです。
しかし、そんな愛する場所なのに、これまで最寄り駅から迷わずたどり着いたことが一度もないという(?!)摩訶不思議、、
先日もそうでした。
私は所謂方向音痴ではない(はず)のに、何故かここだけは行くと必ず迷い、同じ道を幾度もたどってしまうのです。
その度、迷宮をさまようような、狸か狐に化かされているような、奇妙な感覚にとらわれ、やがて焦りまくることになります。
なんでだ?
また、変なとこに出ちゃった。。
ここを知るまで、周辺で遺跡=原始人の横穴墓のありかや湧水の探索ばかりしていたのが、仇になったのかもしれません。
(何でそんなもの探す?)
そしてすぐ忘れる性質のせいか、たどり着いた時の道は勿論、どうやって切り抜けたかも、いつも思い出せません。
(最早、道中もパラレルワールド、、)
途中で引き返してまた駅に戻り、ダウンロードした施設の地図を確認しながら進みますが、さっきから同じ坂道に舞い戻ってしまいます。
わぁー、これ以上迷ってたら、閉館時間になっちゃう!
ねえ、この道で、ホントに合ってる?
迷い始めてから、ずっと同じ道に出てしまうため、その都度ハイヤーセルフに聞いていますが、なぜか答えてもらえず、スン、、という反応です。
またこの坂道ー?
もうこれで、6回目、、
わぁーん!助けてほしいよぉ、、
この界隈は住宅密集地なのに、人気が感じられない静けさで、道を尋ねようとしても、通行する人にすら遭遇していません。
駅に戻って、駅員さんに聞くべきか?
いや、それでも迷っちゃいそうだな。
これ、やっぱり妖怪かなんかに化かされてるのかな?
いや、本来今日は別のことをすべきなのかもしれなかったのかも。
そもそも計画ミス?
この機を逃すと、次いつこられるかわからないのに、私ってホントにダメだな。。
自己嫌悪に陥り、もう帰ろうか、、と諦めかけたその時、道の傍らの低層住宅の窓が、カラリ、と軽やかに音を立てて開きました。
どこか、お探しですかー?
明るい爽やかな声と共に、窓辺に現れたのは、長く茶色いキラキラ輝く髪を後ろで束ねた色白の美しい女性。
綺麗なひと、、!!
なんちゅう、べっぴんさんや。。
私が男性だったら、恋に落ちていたに違いありません。
すらりとした姿、にこにことピースフルな笑顔、何よりその方がまとっている清々しいオーラは、曇天の空と相まってどんよりしている私の周囲の空気を吹き飛ばし、刷新してくれるかのようでした。
もしかして、迷ってます?
どちらか、お探し?
はい!迷ってます!!
A(施設の名前)に行きたいのですが、たどり着けなくて、、
どちらから、いらっしゃったの?
はい、B駅ですっ!
なるほど、と彼女は頷くと、丁寧に道を教えてくださいました。
ここをまっすぐ行って○個目(←もう忘れてます)の角を右折してください。
そのまま行くと、□□の看板(←いまや、これも何の看板だったか思い出せません、ひいー何てこった)がありますから、そこを左に曲がって、まっすぐ行くと、大きい通りに出ます。
その通りの横断歩道を渡ったら、すぐ目の前ですよ。
もし、わからなくなったら、大通りでまた誰かに聞いていただいたら大丈夫なので、安心してくださいね。
ありがとうございます!
お気をつけて、行ってらっしゃいp(^-^)q
はい!ありがとうございました\(>_<)/!!
彼女の言葉通りに進むと、本当に大通りに出ました。
横断歩道を渡った先には「A」の看板がちゃーんと出ていて、道行く人に聞く必要すらない事実。。
無事、開館時間内にたどり着き、展示を堪能した後、大好きな、回廊のような噴水を心ゆくまで眺めることができました!
流れる水のエネルギーに癒されて、お気に入りの黒革のソファに体を沈ませ、つかの間眼を閉じてうっとりするうち、はっとしました。
さっきの方、私があの道をぐるぐるしてたから、気がついてくれたんだよね?
もしかして、それを見越してハイヤーセルフは、訊ねても無反応だったの?
そうなの?
すると、なんとなくですが、フッ、、と笑ってるようなニヒルな反応が返ってきました。
でも、いくら同じ人が家の前の道をぐるぐるしてても、わざわざ声をかけてくれるかなあ?
ここは、東京砂漠(←古、笑)
警戒して、かかわりを避けて(女性の一人暮らしだとなおさら)知らん顔されても、不思議じゃない。
、、いや、そもそも不思議といえば、お家の中にいたこの方が、なぜ私の存在に気づいてくださったのか?
彷徨している時、その低層住宅の窓は全て閉まっていて人影も見えず、なんなら窓はすりガラスだったのです。
反芻しているうち、今回の出会いの前に、自分に訪れる展開が変わった!と驚いた出来事を思い出しました。
Reicoさんにリーディングしていただき、「行った方がいい、というか、途中下車してるところが見えるの」と視ていただいた街で、素晴らしい景勝地に立ち寄った時のこと。
思いがけず、不審な若い男性に後をついてまわられたのです。
おかしいな、勘違いかな?、なぜ私?一人で来てるから?と半ばパニックになりながら道を変え、撒こうと必死になっていたその時、自然保護団体の方々が突然行く手に現れ、話しかけてくださったのです!
ガイドしてあげよう、と壮年のおじさま方がぐるっと取り囲んでくださったおかげで、不審な男性はどこかに消えてしまい、その場所の植物や鳥やガイドブックやネットではわからない地域の情報まで教えていただき、大変有意義で豊かな時間となったのです。
さらに、、帰り道の森では、さっきの人にまた遭遇したらどうしよう、とガクブルな私に、今度は別の文化団体の方々が現れ、心配なら駅まで送ってあげるから!と申し出てくださるありがたい展開に、吃驚。
私は「人に頼らず自分でなんとかやってしまう性格」と言われて久しく、大きなことも小さなことも、助けを求めて待っているより、自分でできることで何とかしなくちゃ!と必死になり、その結果「今回も、何とかなった、何とかできたぞゼイゼイ、、」という繰り返しでやってきていました。
それは、幼い頃の体験や、過去の恋愛において、助けてほしい局面で恋人にその都度逃げられたトラウマから、「あの苦い悲しい思い、辛い経験をしないように」という、悲壮な決意が根底にあったからでもあります。
声をあげても誰にも助けてもらえなかった、だから自分で何とかする。
そのパターンが定着しすぎていたのか?遠く離れた親友に近況報告する度、「貴女はずっと、自分一人で乗り越えてきてる」と泣かれるのが常でした(泣かせてごめん)。
それが、思っただけで、いや、パニックになってただけで、援軍が現れるとは。
これまでの私なら、つけてくる人を撒くのに必死で、美しい景色を堪能できず、逃げ回って終わったという思い出になっていたかも。
そして、坂道を迷った挙げ句、目的地に辿り着けず、諦めて帰路についていたに違いない。
Reicoさんのblogを拝読し、私と助けてくださった方々の周波数が共鳴しあい、間にプラレールのように繋がりが生まれていたのか、と膝を打ちました。
景勝地の方々は、私がどこからきたかを告げると一様に驚かれ、その街の素晴らしさを讃えると、こんな遠くから来てくれて褒めてくれるなんて、と大層喜ばれていました。
(自分らは良いとこだと思ってるけど、地味でなんの変哲もない街だから自慢になんねえなって、、と皆さん照れてらした←いや、皆さんのお人柄含め、本当に素敵なところですよ)
坂道の、あの女神のように美しい人とは、何が共鳴したのだろう?
もしかして、部屋に籠り悩み落ち込んだ気分転換に、窓辺に立ったら、自分を象徴するように困り果ててぐるぐるしてる人を見つけ、思わず手を差しのべたのかもしれません。
少なくとも、彼女は今日、親切で迷える子羊(私)を救って、良い気分になったぞ。
ハイヤーセルフから、そんな波動が伝わりました。
次にどこかで迷っても、この女神のように美しい人を思い出し、絶望せずきっと目的地に辿り着ける。
そして私も、困った人を見つけたら、臆することなく彼女のように、なりたい。
節分の鬼狩り様に続き、新しい時代の“こうありたい”目標に、この美しい人が加わった日曜日でした。
(そして、さらに、続く、、まだあるんかい)
name:あきこ様