【本】かもめのジョナサン完成版リチャード・バック/ きっと自由に、高く飛べるようになると思います

REICO

JonathanLivingstonSeagull

私が最も好きな作家、リチャード・バック(Richard Bach)の
「かもめのジョナサン・完成版」が発表されました。

「かもめのジョナサン」自体は1970年にアメリカで出版されたもの。
そこに、実は当時書いていた最終章を追加しての「完成版」で再発売ということみたいです。

追加部分を読み終えた感想ですが
すばらしく良い意味で「あぁ、リチャードだ。彼らしい。」ということが追加されていたように思いました。

変わらず、とても大切なことが書かれていました。
久しぶりにリチャード・バックの言葉に触れられて嬉しかったです。
読み終えて、特別な思いで本を閉じました。

リチャード・バックにご興味を抱かれた方に僭越ながら説明させていただくと
彼の著作の中でもひときわ愛に満ちあふれた「ONE(ワン)」では、
リチャードが妻であるレスリーと共に
パラレルワールドとか
生まれ変わりとか
愛とか
インスピレーションはどこからくるのかとかを、
愛情たっぷりに学んでいく姿が描かれています。

それこそ、動物やロボットとの意思疎通についてとか
戦争についてとか
水晶ってすごい!
なんて思えることも書かれています。

この「ONE(ワン)」の特にすごいのは、ラストです。
最後は怒涛のごとく、圧倒的な愛で読み手を包み込んできます。


世界はひとつ。
私たちはひとつなんだ!

と、声に出して言いたくなると思います。

「世界中のみんなが大好きだよ!
全存在が大好きでたまらないよ。
みんなが滞りなく自分らしくいられますように!生きていてくれてありがとう。」

って感じられると思います。

読み終えたら、きっと本を抱きしめちゃってるはず。
保証します。

ただ、「ONE(ワン)」を読む前に「翼にのったソウルメイト」を読まれた方がベストかもしれません。

リチャードとレスリーの素敵な関係を察しながら読む形で「ONE(ワン)」を読むのもありですが、二人が出会う前のリチャードが孤独な時期や、出会ってからの出来事が書いてある「翼にのったソウルメイト」を読んでから「ONE(ワン)」を読むと、感動の深さが違うかもしれないと老婆心。

じゃあその「翼にのったソウルメイト」はどんな本かというと
リチャード本人が、どうやってソウルメイト(妻レスリー)と出会い、愛を育んでいったかを軸に、人間らしい姿も包み隠さず描いています。

「かもめのジョナサン」が世界的ベストセラーになり、巨万の富を得た時に、彼がとった行動や考え方はユニークだし、リチャードとレスリーが男女のすれ違いをどう乗り越えるのかの経緯を見るだけでも価値はあります。
パートナーシップの面白さも感じられると思います。

とはいえ…「翼にのったソウルメイト」は長編なので、人によっては読むのは大変かもしれません。

この本を最後まで読み切るには、ある程度リチャードを人間的に好きになっていた方が良いのではないかという気もするので、その為には「イリュージョン」「かもめのジョナサン」は欠かせません。

「イリュージョン」
救世主と主人公が対話を繰り返していく中で、宇宙の仕組み(引き寄せの法則)を説いていきます。

書いてあることはすべて真実で、ファンタジーではないと思えたら、あなたも今すぐ救世主になれます。

「かもめのジョナサン」はというと(そもそも今回主役のはずの本ですが…)人生をどう生きていけば良いのか、その真髄が書いてあると思います。

枠をはみ出さず冒険もしなければ、もちろん失敗はしない。
でもそれは、本当に失敗じゃないのか?

毎日同じことの繰り返しに満足するのか、しないのか。

もっと自分の可能性を信じて、好きなことに没頭することをなぜ自分に許さないのか?

人の目を気にして制限した人生にどんな意味があるのか?

もっとシンプルに、難しく考えずに、自分らしくいれば、それが人生なんじゃないか?

など、誰もがぶつかる疑問の答えと
答えの導き方が書かれています。

自分に対する許可レベルに応じて、自分の能力も発揮されていく、ということも。

やめない限り、あきらめない限り、道は続いていく。
限界はなく、進化成長できる。

ジョナサンたちの人生を通して、実は宇宙の法則や宗教に対する姿勢も描いている。

もしいま自問自答しているなら、
(かもめの)ジョナサンは、
「本当に生きるとはこういうことだよ」と示してくれると思います。

本気で生きていった人だけに見える世界があるよ、ご褒美があるよと、「自分を生きる」意義も教えてくれます。

きっと、自由になれると思います。
高く、飛べるようになると思います。

リチャード・バックという人間を、好きになると思います。

今回ご紹介したリチャード・バック著作の出版順リスト
「かもめのジョナサン完成版」(1970年および2014年)
「イリュージョン」(1981年)
「翼にのったソウルメイト」(1993年)
「ONE(ワン)」(1996年)

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