漫画「彼方から」で学ぶ|悪意に対して何をどうすれば良い?

REICO

彼方から漫画まさに今この時代にリアルに響くのではなかろうかと思う、おすすめの漫画。
ひかわきょうこ先生の『彼方から』

全話無料でLINEマンガで毎日1話お読みいただけますので是非ぜひ。(最初の5話までは一気に見れますよ)

https://manga.line.me/product/periodic?id=0000c9zs
上記リンク先でWEBブラウザのままでも5話まで読めます。
それ以降の話はLINEマンガのアプリじゃないと読めないかもですが、でも十分その価値はあると思います。ラスト見て欲しいです。

異世界へGO

普通の女子高校生が、言葉も通じない異世界へ行ってしまい奮闘していく物語なのですが

非力ながらも「とにかく今の自分にできることをやろう!」
人々と心を交わし合う姿が素敵です。

本人はポンワカしているのですが、いつしか壮大な光と闇の戦いに巻き込まれていきます。

天上鬼とめざめ

主人公は
「天上鬼」として超人的な力を持って生まれた渡り戦士イザーク
「目覚め」として異世界に現れた普通の高校生典子(のりこ)の二人。

※ 天上鬼=てんじょうき

この二人のキャラクターって、案外誰もが持っている性質なのではないかなぁと思いました(いや分からないけど)

きっと何かしら符合するようなものが見つかるんじゃないかと思います(いや分から…)

真の姿を恐れてるのは自分

『天上鬼と目覚めを手に入れると世界の覇者になれる』という異世界での伝承により、悪意を持った人々が二人を手に入れようと追って来ます。

それに対してイザーク達はどう切り抜けていくのか。
どう成長していくのかが見所なのですが(アニメ化して欲しい)

イザークは自分自身が超人的で、人と違い過ぎて
本気の力(本当の自分)を出すことで
周りから怖がられることを恐れています。

そして伝承通り自分が「目覚め」と出会うことで「天上鬼」として覚醒し
本当の姿があらわになってしまうのではないか
その姿は邪悪な化け物なのではないか
自分は悪い存在となって人々に嫌われるのではないか、と自己不信を抱いています。

そういう悩みを抱いている時点で良い人ですよね。
でも、このような思いに似たものを、抱いている人は少なくないじゃないかと思います。

本当の気持ち
本当にやりたいこと
ありのままの自分

そんな、本当の自分を表現したら嫌われるんじゃないか
攻撃されるのではないか
みんなが去っていってしまうんじゃないか、と
隠したり、制限して生きている。

自分に悪意を抱くと人を遠ざけ孤独になったり
自分が幸せになる事を信じきれなかったりしますよね。

(ちなみに豆知識ですが、こういう頭の中をよぎっているたった一行の思いが、自分の幸せをブロックしているのが常です)

そんなこんなでイザークは、悪意に飲み込まれて自分を消してしまうのか?
人と違う個性として昇華するのか?

イザークの成長を通して、たくさんのヒントや答えが得られるんじゃないかと思います。

ありのままに価値がある

一方の典子は、平凡な自分に何の価値があるのかと自問自答します。

なんの役にも立てず助けてもらってばかりな自分…と。

こういう思いを抱いている方もこれまた少なくないんじゃないかと思います。
自分一人が頑張ったところで何も変わらないとか。
自分はすごい人にはなれないとか。
周囲に迷惑をかけないように望むことを諦めたり、考え過ぎて空回りしてしまったり。

でも典子は、今この瞬間の自分に出来ることを一生懸命やるしかない!と、すぐに意識を変えていきます。
そしてちゃんと実行していく。

今この瞬間の自分には、十分すぎるほどの意味や価値があることを典子が教えてくれると思います。

実際に、この純朴さこそが何より大切で、だからこそ「目覚め」に相応しかった。

これは漫画を読み進めていくと納得できると思います。

誠実にこの1秒を生きる

今この瞬間の自分にできることに没頭する。

ありのままの自分を許容し、精一杯生きる。

例えば
・上手くいかないかもしれないからやらない
・達成できるか分からないから弱気でやる

こんな風に先のことばかり考えて何も選択できないなら
これらの考えは必要ないってことですよね。

今この瞬間の自分にとって、なんの役にも立っていない訳だから。

今この瞬間の自分を笑顔にしていない考えに、従う必要なんで全くなかったって話なんですよね。

この『彼方から』の世界観からも、その時々の自分を解放しても大丈夫なんだって感じられると思います。

悪意に対する答え

『彼方から』の最も素晴らしいところは
物語の最後に「悪意に対する正解」が描かれているところだと思います。

この世を掌握できるほどのパワーを持った「天上鬼」の対となっているのが、純朴さが取り柄のような「目覚め」でした。

大きな力には大きな責任が伴う

だからこそ「愛」じゃなければならなかった。

逆に言えば、悪意が力=天上鬼を所有しても、必ずどこかの地点で崩壊してしまう。
悪意には最初からピースが欠けているからです。

欠けているから悪意に満ちちゃうのだけどね。

そう、だからこそ「彼方から」の世界で表現されているのも
力(イザーク)を最後まで正しく導けるのは優しい心(典子)だけ、だった訳で。

弁慶と牛若丸のように
捨て猫と拾い上げ育てる者との関係のように

真の姿を互いに引出しあう関係でなければ扉はくぐれない。

そんなイザークと典子が互いの真の姿を見つけた時
「悪意」と対峙することが怖くなくなります。

つまり最後の対決の場面で
天上鬼と目覚めがとった態度が答えの全てになる。

全ては「受容」であると。

漫画のオチについてはあまり詳細を書いてしまうとアレなので、本当にぜひ読んでみてください。

ただ、誤解がないように一言。

受容が答えだとしても、準備が整っていないのに先取りして受容しようとすると大怪我します。

受容は、自分自身が何者なのかを知らない内にしてしまうとサンドバッグにしかならないので要注意です。

自分自身というものに覚悟ができたり、統合されてる状態の時にだけ受容は自然と出来るものなのであり、その時初めて効果が得られるのです。

悪意側のチャレンジ

悪意側にも最後の試練があります。

自分に欠けていたものと向き合うなければならなくなります。

そこをずっと無視してきたからこそ非道な悪意に染まれる訳で
邪悪なパワーを使える訳なのですが
どこかでは自分たちには何かが欠けていることを知っているので
他者からエネルギーを奪うことしか頭にないんですよね。埋めようとしてね。

つまり自分では埋められないと分かっているので(これも実際は誤解ですが)他から奪うアイデアに魅せられがちなのです。

でも彼らだって本当は救いを求めている。

だから世界はおかしな構図になってしまうんです。

優しい人達は、悪意にハマっている人に手を差し伸べられるけれど
そこに至るまで悪意側の彼らは敵として、こちらを傷付けようとしてくるので手を差し伸べる側は苦労が絶えない。

『彼方から』でも同じで、二人を追ってくる彼らを真の意味でサポート出来るのは統合した者たち=自己に目覚めた状態のイザークと典子たちだけ。

でもそれ以前の中途半端なままで対峙しても戦い続けるしかなくて
戦うのが嫌なら彼らから逃げ続けるしかない。

でもそれでは真の平和は訪れない。

だからまずは優しい人から真の自己に目覚めるしかない。

だからこそ今の時代、出来る人からどんどん自己統合に専念し、その姿で生きるしかない、時には周囲に見せていくしかないのだと思います。

自分自身を統合することは、自分の国を統合することに繋がっていきます。その国と国民を目覚めさせる強大なパワーになり、その先には世界各国を統合させていくパワーをも発揮して行きます。

この「発揮する」とは、有名になる必要は全くありません。地位も名誉も富も関係ない。その本人が目覚めていること。その目覚めた状態でこの星に立っていることが重要なんです。

という訳で、秋の夜長にでも『彼方から』
是非ぜひ。オススメです。

ひとりごと
ニューイヤーズ・イブ遠隔ヒーリング(年末ヒーリング)について、皆様からお声を頂きました!
これはまた別件でシェアさせて頂きたい(←しなかったらスミマセン、汗)
この件についてはまた改めて。

公式LINEの方にメッセージ下さった方には、中二病スタンプを厳かな気持ちで送らせて頂きました。
おふざけの向こう側で嬉しくて大泣きしているのを想像していただければ幸いです。
LINE以外のところにメッセージ下さった方にも同じ気持ち=感涙しております。

ありがとうございます♡
愛を込めて。

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